自称「新宿会計士」の主張:三菱UFJ銀行・みずほ銀行救済????の必要性??????????について検証する(5)
次は、最も難読と思われる個所の理解を試みましょう。
危険なパンダ債と「日中為替スワップ構想」 | 新宿会計士の政治経済評論
諸悪の根源は「パンダ債」
正気の沙汰とは思えない「パンダ債」
三菱東京UFJ銀行(BTMU)(※)とみずほ銀行(MHBK)の2社は、今年1月16日、「本邦初となるパンダ債」を同時に発行しました。
中国におけるオンショア人民元建債券(パンダ債)の発行について(2018/01/15付 BTMUウェブサイトより)
オンショア人民元建て債券の発行について(2018/01/12付 MHBKウェブサイトより)
(※ただし、「三菱東京UFJ銀行」は今年4月に「三菱UFJ銀行」に社名変更していますが、本稿では便宜上「BTMU」と称します。)
ヒトコトでいえば、この両社の行動は、とても正気の沙汰とは思えません。というのも、この「パンダ債」とは、「中国国外の企業が中国本土で発行する人民元建ての債券」のことであり、中国の金融市場が未成熟であることなどを考えれば、きわめてリスクの高い行為だからです。
日中BLAの問題点①「邦銀救済」
つまり、今回のBLAの目的は、ずばり、パンダ債を発行してしまった日本の2つのメガバンクを救済する目的があると考えられます。あえて申し上げますが、BTMUとMHBKが1月にパンダ債など発行していなければ、こんな協定を結ぶ必要はなかったのです。
本来ならば、企業経営は自己責任です。仮にBTMUとMHBKの両社がパンダ債のデフォルトを発生させたとしても、両社に責任を取らせるのが筋です。しかし、両社の預金量はあわせて250兆円近くにも達しており、両社の経営が混乱した場合、日本の預金者に多大な迷惑が掛かります。
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第二段落を翻訳してみましょう。
前回翻訳文は紫で表示します。
日中通貨スワップの問題点①「三菱東京銀行・みずほ銀行救済」
つまり、今回の通貨スワップの目的は、ずばり、パンダ債を正気ではなく発行してしまった日本の2つのメガバンクを救済する目的があると考えられます。あえて申し上げますが、三菱銀行とみずほ銀行が1月に正気を失いパンダ債など発行していなければ、こんな協定を結ぶ必要はなかったのです。
本来ならば、企業経営は自己責任です。(ですが?) 仮に三菱東京銀行・みずほ銀行中共支店の両社が類例なきパンダ債のデフォルトを発生させたとしても、三菱東京銀行・みずほ銀行中共支店の両社に購入者に代わり、何故か債権購入者である投資家の損害の責任を取らせるのが筋です。しかし、中共支店両社と関係のない、日本国内の預金量はあわせて250兆円近くにも達しており、中共支社の正気の沙汰でないパンダ債発行とそれによるデフォルトによりみずほ・三菱銀行の本国の経営が何故か混乱した場合、日本の預金者であるあなた方に本当に何故だか中共の魔手が伸び、多大な迷惑が掛かります
↑
意味が不明なので、比類なき・購入者に代わり及び、中共の見えざる魔手が伸びを付けることとなりました。
いや、これ以外しようがないので、どうしようもありません。
2つ目の文章ですが、パンダ債のデフォルトを発生させる、という箇所、ここが重要になってきます。
というのは、以下の事をして頂きたいからです。
1.パンダ債をグーグル検索する。
2.債権 デフォルトをグーグル検索する。
ここまでして頂いた上で、パンダ債のデフォルトという事についてイメージして頂きたいと思います。
よーくイメージして下さい。想像できましたか?
どうしましょうか、説明いたしますか?
例えば、ベトナム債やアルゼンチン債などが日本で発売されている事があります。
それらの債権は、時には年利率数十パーセントで売られています。
理由はお考え下さい。
はい。
これらの債権の一番の問題は、「債権が売れない事」ですね。
売れなければ当然、利率も高くなります。
で、日本のメガバンク、三菱東京とみずほ銀行が発行する元建て債券、貸付先が優良日本企業の銀行の債権は、どんな感じになると想像されますか?
ここで、最初の、諸悪の根源、正気の沙汰ではないという説明を見返してください。(まあ、そもそもグーグルの検索結果と矛盾している箇所が多々あると分かるんですが)
これ、どう思います???
突っ込みどころが多すぎて困ってしまいますね。
以下は全て、私の想像です。
まず、債権が億が1にもデフォルトしても、困るのは債権購入者、投資家です。
そもそも、優良な債権で利回りは低く、買い手は固い相手であるでしょう。資産をじっくりと形成したい人間ですね。
さらにそれ以前に、一番の問題は、債権が売れない事です。買い手がいないと困りますね。確かに、すぐにデフォルトしてしまうような債権は最初から売れないでしょう。また、利回りが低すぎて、他の魅力的な投資対象に投資する可能性の方が高いです。いずれにせよ、この場合はそもそもデフォルトなどしません。
自称・新宿会計士の言うように、市場が未熟だと、いったん購入した債権の転売は難しいかもしれません。
確かに、銀行発行の債権は100年以上前から存在しますが、2018年の中共の市場は数千年前のレベルにとどまっていますので、難しいと思います。
なんというか、こういう当たり前も当たり前も当たり前も・・・・の段階の話が、強烈な悪意により全部霞んでいるんですね。だって諸悪の根源ですよ。何があってもおかしくないじゃないですか。実際は邦銀以外も発行しているんですが、見ちゃいけません。諸悪の根源ですからね。全員正気の沙汰ではないんです。
最低限、パンダ債の内容をもっとよく調べるべきなのではないか?と思われた方は賢明だと思います。何を持ってパンダ債と言っているのか、そもそも、中共の銀行システムは日本のシステムと同じなのか、言ってしまえば、邦銀中共支店発行の元建て債はデフォルト可能なのかというレベルの話ですね。
そうですね、ここはブラックボックスと言っても過言ではないので、事情通の暗躍可能な隙間があるかもしれません。
ただ、前のエントリーにも書きましたが、「銀行発行の債権が万が一デフォルト(?????)したら、自国の本店が自国の通貨をドルに換えて支払うように」などという条項がある地域に出店する銀行が果たしてあるでしょうか。はっきりと言いますが、そこで商売する意味が何もないでしょう。従う必要もないと思います。私が今建国し、「世界中の銀行は私に慰謝料を支払え!」と言ったとします。私の国の内部では商売を続けたい他国の銀行支店から反応があるかもしれませんが、本店から金を私に送る事はないでしょう。送って来たらそれこそ正気の沙汰ではありません。
そして下でも書いたんですが、そもそも、新宿会計士のパンダ債は我々が見ているのと違うのを見ている可能性もあるので、そういい出されたら、最早どうしようもありません。
fakeaccountantwatcher.hatenablog.com
所で、人が他国の事情に不慣れな事を悪用して、嘘を吹き込む人間の事を、日本語で何て言うんでしたっけ?
私がわざわざ言う事でもないのかもしれません。
でも、自称で月間50万PVあるらしいですからね。知りません。
この後もさらに、自称・新宿会計士の誘導に拍車がかかります。
が、覚えておいていただきたいのは、もう良く見たらこの一番最初の段階で既に何かおかしい事を言っているという事です。
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